バックアップで大事なのは「保存」より「復旧」
ホームページのバックアップは、ファイルをどこかに保存しておけば終わりではありません。実際にトラブルが起きたとき、どの時点の状態に、どの手順で戻せるかまで決まっていて初めて意味があります。
よくある失敗は、バックアップファイルはあるのに、次のことが分からない状態です。
- どの日付のファイルを戻せばよいか
- HTMLだけでなく、画像・CSS・JavaScript・JSONも残っているか
- WordPressならデータベースも保存されているか
- 戻すと現在の問い合わせフォームや決済設定に影響しないか
- 誰が復旧作業をするのか
「バックアップを取っている」と「復旧できる」は別物です。保守会社や制作会社に依頼している場合も、復旧手順まで確認しておくと安心です。
何をバックアップすべきか
ホームページの形式によって、保存すべきものは変わります。最低限、次のように分けて確認します。
| サイトの種類 | 主なバックアップ対象 | 見落としやすいもの |
|---|---|---|
| 静的HTMLサイト | HTML、CSS、画像、JavaScript | .htaccess、フォームCGI、設定ファイル |
| WordPress | テーマ、プラグイン、アップロード画像、DB | データベース、独自カスタマイズ |
| Python/CGIサイト | .py、テンプレート、JSON、画像 | 実行権限、文字コード、設定ファイル |
| LP・キャンペーンページ | HTML、画像、計測タグ | 申し込みフォーム、完了ページ |
RevioのようにPythonやJSONを使う構成では、見た目のHTMLだけでなく、データファイルと設定ファイルを一緒に残すことが重要です。
取得タイミングの目安
バックアップ頻度は、サイトの更新頻度と重要度で変わります。厳密な正解はありませんが、最初の目安は次の通りです。
- 重要な修正前:必ず手動バックアップ
- 通常の会社サイト:月1回程度
- お知らせやブログを頻繁に更新するサイト:週1回程度
- 予約・問い合わせ・会員情報を扱うサイト:日次またはそれ以上
- 大きなリニューアル前:作業前・途中・公開直前の3世代
特にリニューアル時は、作業前の状態だけでなく、途中の安定版も残しておくと戻しやすくなります。
保存場所は1か所にしない
同じサーバー内だけにバックアップを置いていると、サーバー障害や誤削除のときに一緒に失う可能性があります。理想は、少なくとも2か所以上に分けることです。
- サーバー内の一時バックアップ
- ローカルPCへの保存
- クラウドストレージへの保存
- 制作会社側の保管
ただし、個人情報や問い合わせデータを含む場合は、共有先や保管期限も決めておく必要があります。保存すればするほど安全、という単純な話ではありません。
復元テストをしていないバックアップは危ない
バックアップは、取っただけでは使えるか分かりません。年に1回でもよいので、テスト環境や別フォルダで復元できるか確認しておくと、いざという時の安心感が大きく変わります。
確認するポイントは次の通りです。
- トップページが表示されるか
- CSSや画像が崩れていないか
- 問い合わせフォームが動くか
- 日本語が文字化けしていないか
- 管理画面やデータファイルが読めるか
- 戻した後にSSLやURLが正しく動くか
復旧作業は、普段の更新よりも緊張します。事前に手順をメモしておくだけでも、トラブル時の判断が早くなります。
更新前に確認するチェックリスト
- 作業前のzipまたはフォルダコピーを残している
- 画像・CSS・JS・JSONなど関連ファイルも含めている
- WordPressの場合、データベースも保存している
- 直近版・作業前版・安定版の3世代を区別できる
- 同じサーバー以外にも保存している
- 復旧担当者と連絡先が分かる
- 復元後に確認するページを決めている
チェックが外れる項目が多い場合は、見た目の改善より先に、保守・復旧のルールを整えた方がよい場合があります。
制作会社・保守会社に確認すること
依頼時は「バックアップを取っていますか」だけでなく、次のように具体的に聞くと確認しやすくなります。
- 何を、どの頻度で保存していますか
- 保存期間はどのくらいですか
- 復旧作業は誰が行いますか
- 復旧にはどのくらい時間がかかりますか
- 復旧費用は保守費に含まれますか
- 公開前の状態に戻すことはできますか
ここまで聞くと、バックアップが形式的なものか、実際に運用されているものかが見えてきます。
Revioで確認できること
Revioはバックアップを取得・復元するサービスではありません。バックアップの設定や復旧作業は、サーバー会社、制作会社、保守会社の管理範囲になります。
ただし、Revioの簡易サイト診断では、公開後のサイトについて、HTTPS、title、description、見出し、スマホ対応、sitemap.xml、robots.txt、GA/GTMなどの基本状態を確認できます。更新前後で再診断すると、表示や基本設定の変化に気づきやすくなります。
AIサイト診断レポートやAI改善提案レポートでは、バックアップそのものではなく、公開前後に確認したいページ構成、導線、SEO基本項目、改善優先度を整理できます。
次に確認すること
バックアップは、トラブル時の保険ではなく、安心して更新するための準備です。まずは「いつ戻すか」「何を戻すか」「誰が戻すか」を決めるところから始めると、保守の質が上がります。
あなたのホームページも、同じ観点で確認できます
Revioの簡易サイト診断では、SEO基本項目・スマホ対応・導線などを無料で確認できます。結果を見たうえで、AIリニューアル案の作成にも進めます。